賃貸アパートに引っ越ししたときでも挨拶まわりって必要?やり方や気を付ける点は?
就職・進学・転勤のタイミングでの賃貸アパートへの引越し。ご近所の方々へ挨拶まわりをすることは一般的なマナーですが、挨拶をして迷惑にならないかと、不安がつきものですよね。
新しいスタートとともに、同じアパートに住む方々との関係をより良くするために、今回は賃貸アパートへの引越し後の挨拶について、方法や注意点をお伝えしていきたいと思います。
目次
1:挨拶まわりの重要性
賃貸アパートへ引越したとき、「近隣の方に必ず挨拶しなければいけない」というルールがあるわけではありません。しかし、現在でも約6割の人が隣人に挨拶をしているというデータがあり、「賃貸アパートでも挨拶をする」のが一般的ではあるようです。
1.1:挨拶をすることのメリット
賃貸アパートへの引越しで挨拶をするメリットとして、周りに住んでいる人の状況が分かったり、情報共有してもらえることが挙げられます。賃貸アパートには、そのアパート独自のルールや習慣がある場合があります。情報を共有してもらえれば、知らなかったことによるトラブルを減らせますよね。
また、騒音やごみ出し等でトラブルが生じたときに、事前に挨拶や雑談をして顔見知りになっておくと、寛容な対応をしてもらえる可能性があります。
例えばもし子育て中だとしたら、事前に子供がいることを伝えたり、ときどき子供の成長の話をしておくと、周りの方も「ここの部屋の方は子供がいるから」と理解してくれる場面があるかと思います。
挨拶をして印象が悪くなることはほとんどありませんので、賃貸アパートに引っ越してきたときの挨拶をするか迷っている方はぜひ挨拶をすることをおすすめします。 挨拶をすることで新しい生活がより良いものとなるでしょう。
1.2:挨拶まわりをしないケースも
一人暮らしの場合は、防犯面への不安や生活リズムが異なることから、挨拶まわりをしないという人もいます。
特に、一人暮らしの女性の場合は、防犯上の不安がより強まってしまう可能性もあるため、無理に挨拶をする必要はないと言えます。
「マナーだからきちんと挨拶したい!」という方は、ご両親や親戚、知人等に付き添ってもらうことをオススメします。
2:実際に「挨拶まわり」をするときは
2.1:挨拶のタイミング
引越しの挨拶は、早い段階で行うのがベストです。
引越しの荷物の搬入や騒音でご迷惑をかけることを考えるなら、なるべく入居する前日までに訪問することをおすすめします。もし前日までに訪問することが難しい場合でも、引越し当日もしくは数日以内には挨拶に伺うと印象が良いでしょう。
2.2:どこまで挨拶をすればいい?
顔を合わせる機会が多い「両隣と上下階」の方には挨拶をしておくことをおすすめします。
特に賃貸アパートの場合、生活音や振動が伝わりやすいため、迷惑をかけることもあるでしょう。良好な関係を築いていくためにも、両隣と上下階の方への挨拶は心掛けましょう。
2.3:挨拶まわりの時間帯と服装
賃貸アパートの引っ越しの挨拶をする時間は10:00〜17:00までの間がおすすめです。 出勤前や食事中など、相手が忙しくしている時間の挨拶まわりはむしろ迷惑と捉えられてしまう恐れもあります。
挨拶時の服装は、特に決まりはありません。
ただ、相手に会うための最低限のマナーを考慮した身なりで挨拶に行きましょう。
服装はスーツではなく普段着で十分ですが、好印象を持ってもらうためにも、以下のような服装や格好は避けた方が良いでしょう。
・ジャージや部屋着
・ダメージ加工のあるジーンズ
・露出の多い格好
・髪や髭等を整えていない状態
2.4:友人・知り合いへの報告
昔であれば、年賀状や季節のご挨拶を送るために仲の良い人の住所を知っておくことは必須となっていましたが、現在はLINEやアプリ等のメッセージで済んでしまうことがほとんどです。
親戚に引越しの報告をする場合、引越しから1ヶ月以内に久々の挨拶も兼ねてハガキで報告すると丁寧さが伝わります。
その際は、郵便局への住所変更の届出も一緒にしておきましょう。
3:実際に「挨拶まわり」をする時は
3.1:挨拶品の選び方とお渡し方法
賃貸アパートへ引っ越しをしたときの挨拶品は日用品や消え物の中から選ぶと良いでしょう。菓子類の場合、個包装されていて日持ちする物が喜ばれます。日持ちするとは一般的に「賞味期限が1カ月ほど先」の商品を指します。挨拶品の相場は500円〜1,000円ほどです。
また、実際に挨拶品を渡す際は、外袋から出して渡しましょう。何軒か回って挨拶する際は大きい袋に入れているかと思いますが、大袋は見せないように事前に取り出しておき、品物が見えるようにして手渡すことをおすすめします。
3.2:挨拶の基本的なマナー
まずはインターホンを押した際に「引越しの挨拶をしに来た」という要件を切り出しましょう。要件を伝えることで相手も安心して会話することができます。
<挨拶の例>
「はじめまして。〇月〇日に〇〇号室に引越してきた〇〇(名前)と申します。これからお世話になります。またこちら、心ばかりの品でございますが、よろしければお受け取りください。どうぞよろしくお願いいたします。」
ペットや子供がいるといった懸念点があるときは併せて伝えておくと相手も心構えができるため事前に伝えておくとよいでしょう。
3.3:避けるべき行動や話題
賃貸アパートへの引越しの挨拶は、あくまでも引越してきたと伝えることが目的なので、長話はせず簡潔にしましょう。また相手のプライバシーに関わる内容は触れないようにした方が良いでしょう。
また、2・3回訪問しても挨拶できない場合は、無理に会おうとせず、挨拶状を残しておきましょう。
手土産は不審物だと思われないためにも、外側から挨拶の品だと分かるように記載しておき、ドアノブにかけたりポストに入れたりすると良いでしょう。
もし別のタイミングで廊下ですれ違う機会があれば、簡単に挨拶を行う程度で問題ないです。
まとめ
賃貸アパートで挨拶をすることは、単に形式的なものだけではなく、周りの方と良い関係を築くための第一歩となります。挨拶をする際は最低限のマナーを守り、相手を気遣う気持ちを持ちつつ、感じの良い対応を心掛けることが大切です。