賃貸でもできる!効率的な湿気対策
梅雨入りして困ることといえば、やはりお部屋にこもる湿気ではないでしょうか。
人が快適に過ごせる湿度は「40%~60%」の範囲といわれていますが、雨の日が続くとどうしても湿度が高くなりがちです。
雨が降っているから窓は閉めたまま、洗濯物も外に干せず、部屋干しをしている方も多いと思います。
今回は、賃貸アパートでも簡単にできる湿気対策について、わかりやすくご紹介していきます。
目次
1:部屋の中に湿気がこもる原因
冒頭でも述べたように、雨天時は窓を開ける機会が減り、室内の空気がこもりがちになります。加えて、雨の影響で洗濯物を部屋干ししているため、そこから発生する湿気が室内の湿度を一層高めていると考えられます。
また、賃貸アパートの構造によっても湿気のこもりやすさは異なります。木造アパートには、木材が湿気を吸収・放出して湿度を調整する性質がありますが、コンクリート造のアパートにはそのような調湿効果がほとんどありません。そのため、コンクリート造の部屋は特に湿気がこもりやすい傾向があります。
上記の他にも、木造賃貸アパートについてまとめたコラムがあるのでこちらも参考にしてみてください。
1.1:湿気が溜まりやすい場所
賃貸アパートのお部屋の中で、特に湿気がたまりやすい場所をご紹介します。
■1階
賃貸アパートやマンションの1階は、上の階に比べて湿気がこもりやすい傾向があります。これは、地面からの湿気が伝わりやすいことや、外気の湿度の影響を受けやすいためです。
さらに、防犯上の理由から窓を長時間開けっぱなしにしにくいことも、空気の循環を妨げ、湿気がたまりやすくなる原因の一つです。
■クローゼットや押入れの中
クローゼットや押入れは通気性が悪く、湿気がこもりやすい場所です。特に、使用後の布団をそのまま収納している場合、寝ている間にかいた汗が布団に吸収され、その湿気が内部にたまってしまいます。
■シューズボックス
シューズボックスも風通しが悪く、湿気がたまりやすい場所のひとつです。履いた靴には思っている以上に湿気が含まれており、乾燥させずにそのまま収納すると、狭く密閉された空間に湿気がこもってしまいます。
■キッチンやお風呂場などの水回り
水回りは日常的に水を使うため、どうしても湿度が高くなりやすい環境です。特に換気が不十分な場合、湿気がこもりやすく、カビの発生や結露の原因になることがあります。
1.2:湿気がもたらす影響
湿気が多い環境では、さまざまな悪影響が発生する可能性があります。主なものを以下にご紹介します。
■カビが生える
湿気がこもることで、壁や床にカビが生えることがあります。カビを放置すると胞子が空気中に広がり、被害が拡大していきます。クロスの裏や建材の内部にまで繁殖すると、除去が困難になるケースもあります。
■虫が発生する
温度が25℃前後、湿度が65%以上と言われています。ダニや湿気虫(チャタテムシ)はカビや食べかすなどをエサとし繁殖します。衛生面だけでなく、健康被害の原因にもなります。
■体調のトラブル
カビや虫が発生することで、アレルギー症状が発症したり、湿度の高い環境は、体温調節機能が上手く働かず、倦怠感や食欲不振といった体調不良に繋がることもあります。
2:部屋の湿気対策
室内の湿気はさまざまな要因で溜まりやすくなりますが、快適に過ごすためには、湿気を効果的に抑える工夫が大切です。ここでは、日常で実践できる湿気対策をご紹介します。
2.1:窓を開ける
シンプルですが、窓を開けてこまめに換気するのが効果的です。外出前や帰宅後など、短時間でもよいので、定期的に換気を行いましょう。
2.2:家具の間に隙間を作る
家具を壁にぴったりつけてしまうと、空気の流れが遮られ、湿気がこもりやすくなります。壁との間に数センチ程度の隙間を作ることで、空気が通りやすくなり、湿気やカビの発生を防ぎやすくなります。
2.3:サーキュレーター
窓を開けて換気する際に、サーキュレーターや扇風機を併用すると、効率的に湿気を外に逃がすことができます。
また、クローゼットや押入れのように密閉空間も、サーキュレーターを使うことで換気が可能です。扉を開けて、内部に向けて風を送るだけでも、こもった湿気を外に逃がしやすくなります。
2.4:エアコン・除湿器
エアコンのドライ機能や除湿器を使用することで、室内の湿度を効率よく下げることができます。特に、雨の日や洗濯物を部屋干しする際には除湿器の活用が効果的です。湿気がこもりにくくなり、部屋干しの乾燥時間短縮にもつながります。
2.5:換気扇をまわす
水回りは特に湿気がたまりやすい場所です。浴室は入浴後すぐに換気扇を回して、湿気をしっかり外に排出しましょう。キッチンでも調理中や後に換気扇を使うことで、湿気のこもりを防ぐことができます。
3:まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、梅雨を前に賃貸アパートでも取り入れやすい湿気対策についてご紹介しました。
ご紹介した方法の中で、「これならできそう」と思えるものがあれば、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。湿気を放置すると、カビや害虫の発生、さらには健康への影響にもつながる可能性があります。
自分に合った湿気対策を取り入れて、ジメジメした季節も快適に過ごしましょう。