賃貸で選ぶならどっちがお得？都市ガスVSプロパンガス！

やっと夏の暑さから開放されたと思ったら、朝晩は肌寒い季節になってきました。

寒い季節になると鍋料理をしたり。お風呂にゆっくり浸かり体を温めたいですよね。

そこで気になるのがガス料金。

賃貸アパートをお探し中の方のなかには「都市ガスがお得って聞くけど、プロパンガスってどうなの？？」と悩まれる方もいらっしゃるかと思います。

今回は２つのガスの種類を比較しながら、それぞれメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。

1：都市ガスとは

都市ガスは、メタンが主成分の天然ガスと液化天然ガスから作られています。空気より軽くプロパンガスより熱量が低いもので、道路の下にあるガス管を通して供給されるといった特徴があります。

1.2：都市ガスのメリット

都市ガスの一番のメリットはプロパンガスよりも料金が安いことです。ガス管が通っていれば自動的に供給されるため、プロパンガスのようにガスボンベを配送する必要がないので、配送コストがかかりません。

1.3：都市ガスのデメリット

都市ガスのデメリットは災害時の復旧に時間がかかる点です。災害時には自動でガスの供給がストップされるので安全ではありますが、ガス管全体の安全が確認できてからの復旧になるため、場合によっては数か月かかることも。

また、ガス管が通っていない場合は引込の配管工事が必要となり、初期費用が高いこともデメリットです。

2：プロパンガスとは

プロパンガスの原料はプロパン・ブタンを主成分とする液化石油ガスです。空気より重く熱量が高いといった特徴があります。ガス会社がガスの入ったボンベを配送することで供給されます。

2.2：プロバンガスのメリット

プロパンガスのメリットは災害時の復旧が早い点です。災害時にはガス会社が各家庭のガスボンベや設備を1戸単位で点検するので短期間で復旧できます。

ガスボンベと必要な設備があればどこでも使用でき、対応エリアが広いこともメリットです。

また、プロパンガスの発熱量は都市ガスの約2倍以上のため、揚げ物や炒め物など火力が必要な料理をよくする方にはおすすめです。

2.3：プロパンガスのデメリット

プロパンガスの最大のデメリットは、都市ガスと比べて料金が高いことです。ガス管さえ通っていれば自動的に供給される都市ガスと違い、人がガスボンベを各家庭に供給するプロパンガスの方がどうしても人件費や運送費がかかるため、料金が高くなってしまいます。

また、プロパンガスはガス会社が自由に金額を設定することができる制度のため、ガス会社によって価格が異なることも。

自分自身で複数のガス会社から見積もりを取って適正価格を比較検討し選ぶことがベストですが、賃貸物件の多くは各個人ではなく大家さんがガス会社と契約しているケースが多いので、個人でガス会社を変更するのはむずかしいのが現状です。

3：賃貸物件でガスを選ぶときの注意点

都市ガスとプロパンガスには、それぞれ料金以外にもいくつか注意しておくべきポイントがあります。

3.1：入居後のガスの種類の変更は難しい

上記でもお伝えした通り、賃貸物件の多くはガス会社の決定権は大家さんや不動産会社にあり、許可なしに変更することはできません。また、アパートなどの集合住宅の場合、全室一括で変更しなければいけないため、変更するのはあまり現実的ではありません。

3.2：ガスの種類によって使える機器に注意

都市ガスとプロパンガスでは原料が異なるため、使用できるガス機器も違うので注意が必要です。

特に、もともと都市ガスの物件に住んでいた場合は、持っているコンロなども都市ガス対応のものなので、プロパンガスの部屋に引越しをする際には買い替えが必要となります。

万が一、ガスの種類が異なる機器を使用した場合、不完全燃焼により一酸化炭素中毒になったり、爆発着火でやけどをしたり、機器が故障したりする恐れがあります。

4.都市ガスVSプロパンガス！結局はどっちがいい？

都市ガスとプロパンガスにはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えません。

4.1：都市ガスの賃貸物件がおすすめの人

以下の点を重視する人には都市ガスがおすすめです。

・毎月のガス料金を安くしたい人

・お風呂は湯船に浸かりたい派の人

 

プロパンガスより都市ガスの方がガス料金が安いため、毎月のランニングコストを抑えたい人におすすめです。また、自炊をしたい人、ゆっくり湯船に浸かりたい人にはガス料金が安い都市ガスをおすすめします。

4.2：プロパンガスの賃貸物件がおすすめの人

以下の点を重視する人にはプロパンガスがおすすめです。

 

・料理の際に火力がほしい人

・自炊をしない人

・お風呂はシャワー派の人

 

上記でもお伝えした通り、プロパンガスは発熱量が都市ガスの約2倍あるため、火力を必要とする料理をする人におすすめです。また、自炊をしない人はガスを使う頻度も少ないため、ガス料金が高いプロパンガスでも光熱費に影響が出にくいでしょう。また、お湯が沸くスピードが早いことから、普段からシャワーで済ませることが多い人にとっては時間短縮につながります。

5：まとめ

いかがでしたか？

都市ガスもプロパンガスもそれぞれメリット・デメリットがあります。

毎月のガス料金が抑えられるという点においては、都市ガスがお得といえますが、災害時には復旧が遅れるというデメリットもあります。プロパンガスは毎月の料金は都市ガスと比べると高いけれど、災害時の復旧が早いことや、発熱量が高いことから高火力を必要とする料理をしたい人にはメリットがあります。

それぞれの特徴を理解したうえで、賃貸物件では部屋ごとにガス会社を変えるのが難しいため、賃貸物件を探すときは、プロパンガスと都市ガスのどちらを使っているか事前に把握しておくことが必要です。

また、ガス料金を安くする節約術について以前こちらのコラムでご紹介しているので、参考にしていただければと思います。