木造って住みやすい?どんな特徴があるの?
木造って住みやすい?どんな特徴があるの?
幸手市周辺で賃貸アパートをお探しの方からのよくある質問として、「木造アパートの音の響きやすさはどうですか?」、「鉄骨と比べて住みやすさはどうですか?」といったものがあります。
以前こちらのコラム内で、”アパート探しで気になること!~木造アパートのメリットとデメリット~ ”についてをご紹介しました。
今回のコラムでは木造アパートの特徴や構造についてお伝えします。
心弾む新生活、木造・鉄骨造の特徴や構造も理解した上で納得のいくお部屋探しをしたいものですね。
目次
1 :木造アパートは快適に暮らせるの?
木造アパートの住みやすさですが、木造ゆえに悪くなるというものではありません。
鉄骨造と比較すると音が響きやすくなる場合もありますが、木造アパートならではのメリットもあります。
「木造のアパートはちょっと…」と、候補からすぐに外すのではなく、色々な面を比較・検討した上で希望条件に合う、快適に暮らせる物件を選べると良いですね。
2 :木造アパートの特徴と構造は?
2.1:木造アパートの特徴
日本は木造住宅が主流の為、ご実家が木造という方はイメージをしやすいのではないかと思います。木材は通気性や断熱性に優れ、軽量で強度もあり建築のコストが抑えられるので家賃が安くなる傾向があります。
また、木は水分を吸収する特性があるので、じめじめした梅雨時季や暖房を使用する冬場でも結露の発生を抑えてくれます。
梅雨時は湿度が高いだけでなく、換気しづらい毎日が続きますよね。そうすると必然的にカビやダニが発生しやすい環境下になってしまいます。調湿性能があり、通気性に優れている木造アパートは、衣類や寝具といった持ち物へのカビやダニの発生を抑制するだけでなく、カビやダニが籠もりにくい観点から、アレルギーをお持ちの方への身体的な負担を減らしてくれるのではないでしょうか。
2.2:木造アパートの構造
木造アパートでは構造上、梁を作る必要がなく、角が内側に出っ張ることもないため、お部屋を広く使えて家具の配置もしやすい間取りとなることも木造アパートの大きなメリットです。
デメリットとされる防音については、防音シートや防音マットを設置したり、家具の足にカバーをつけたりすることで音を軽減することも可能になります。
また、お部屋の間取りによっても異なりますが、1LDK以上等の複数お部屋がある物件ですと、「隣室と隣り合わせの部屋は寝室だけ」といったこともあり、「1日の大半を過ごすリビングや、大きな音を発しやすい洗濯機置き場を要する洗面所は隣り合わせていないから、思っていたより騒音の心配がなかった!」というお声があるのも事実です。
広さや音以外に関して、木造アパートの構造上よく聞くお話が「虫がでる!」です。構造上、隙間が多いため、害虫が侵入しやすいといったことをお聞きになったことがある方もいらっしゃると思います。害虫に関しては木造アパート以外の造りの場合も”階下に飲食店のテナントがある”や”植物がたくさん育っている公園がすぐ傍にある”といった環境下においては避けにくい問題ではないでしょうか。
これについては木造アパートに限らず、侵入経路を防ぐなどの対策を講じるのが一番有効的かと思います。”気になる隙間箇所には跡が残らないマスキングテープを貼る”や水を好むといわれているゴキブリ対策として”キッチンやお風呂場・洗面台・洗濯機や室外機の排水溝にはネットやキャップを被せる”です。マスキングテープやネット、キャップといったアイテムは100円ショップで販売しているため、手軽に簡単に対策しやすくなっています。
2.3:万が一の災害
「木造アパートだと地震は大丈夫ですか?」との質問をいただくこともありますが、耐震基準は1981年の6月1日に新耐震基準に改正されています。この改正により耐力壁の量や倍率が見直され、耐震性が向上しています。さらに2000年には木造建造物の耐震基準を見直す法改正が行われたことにより、地盤調査が実質的に義務化されました。これらのことから、1981年もしくは2000年以降に建てられた木造アパートについては耐震基準を満たした構造となり、”木造アパートは鉄骨より地震に弱いんじゃない?”といったお考えの方も安心できるのではないでしょうか?
3:木造アパートと鉄骨アパートの特徴と構造を比較すると?
日本では昔から馴染み深い木造住宅はW造(=Wood)とも呼ばれ、土台や壁、柱などの構造体に木材を使用しているところが最大の特徴です。
それに対し、鉄骨アパートは鉄骨を骨組みに使用している鉄骨造の建築物で、S造(=STEEL)とも呼ばれる構造です。厳密には軽量鉄骨も鉄骨造に含まれますが、鉄骨造には6㎜以上の厚さの鋼板を使用している重量鉄骨造と、6㎜以下の厚さの鋼板を使用している軽量鉄骨造があります。
一般的には木造アパートと鉄骨アパートを比較すると、鉄骨造の方が気密性に優れ、防音性も高いといわれています。
しかし、前述の『2.2:木造アパートの構造』でお伝えしたように、物件の間取りによって異なるだけでなく、近年では壁内の遮音材を増やしたり、クッション性の床材を用いたりと建築段階で遮音性を高めた構造を取り入れている木造アパートも増えてきています。
また、鉄骨アパートだからといっても隣との仕切り壁に石膏ボードが使用されていると、木造アパートとさほど変わらない音漏れが生じるのも事実です。
”鉄骨だから音漏れの心配がない”や”木造アパートは音が気になる”といった先入観はなくして、内見の時に自分の耳で確認する!といったことが大事だと思います。
4 :まとめ
賃貸コラム「木造って住みやすい?どんな特徴があるの?」では、木造アパートの住み心地や特徴・構造などをお知らせしました。
お部屋探しをする際は家賃・お部屋の間取り・物件の立地や設備なども大事ですが、どのような構造かも選んだ上でのお部屋探しができるといいですね。