アパート探しで気になること!~木造アパートのメリットとデメリット~
幸手で賃貸アパートをお探しのお客様から、こんな質問をいただくことがあります。
「木造アパートは音が響きやすいですか?」、「木造アパートはコンクリート造りと比べてどうですか?」
イメージ的には鉄筋コンクリート造の10階建てのマンションと比べると「音が響きやすそう」、「冬は寒そう」ですよね。
ですが、実は木造アパートにはメリットも多いのです!
幸手周辺は10階建てのマンションよりも、2~4階建てのマンションやアパートの方が多いので豊富な物件情報から木造アパートをお選びいただけます。
今回は木造アパートのメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。
目次
1:木造アパートのメリットとは?
1.1 家賃が安い傾向がある
木造アパートの材料として使用されている木材は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて安価で仕入れやすいと言われています。建築費用が抑えられることに加え、木造アパートのほとんどは3階未満のため、エレベーターがついていない場合が多いので管理費などを抑えられます。そのため、木造アパートの家賃は安めに設定している傾向があります。
お部屋探しの際には、「家賃は月◯万円くらいで抑えたい!」、「できれば駅近がいい!」「敷地内に駐車場を借りたい!」「日当たり重視!」というように色々な希望条件がありますよね。ただ実際のところ、日々を過ごしていくには光熱費や食費、通信費というようにあらゆる費用が生じます。その点を加味すると、たくさんの希望条件がある中でも、月々の家賃を抑えられるのは大きなメリットではないでしょうか?
1.2 通気性に優れている
木造アパートは鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて通気性に優れているので、熱がこもりにくく、夏にクーラーをつけなくても涼しいこともあります。
暑がりの方やクーラーの使用による電気代を少しでも節約したい方にはオススメです。
夏本番にはクーラーを終日使用していることを考えると、夏本番を迎える前や初秋の時期にクーラーを付けずともお部屋が涼しく保たれやすい木造アパートは魅力的ですね。
ところで、築年数の古いアパートほど木造が多いのはなぜでしょう?
理由としては、「日本は年間を通じて気温が大きく変化する気候のため、通気性の高い木造が好まれていたから。」と言われています。
また、木は水分を吸収する特性があるので、じめじめした梅雨時や暖房を使用する冬場でも結露が発生しにくいのも大きなメリットのひとつです。
結露が発生しづらい分、木造アパートは通気性が高いとされるため、カビやダニも発生しづらいでしょう。木造アパートはその特性を活かして、お気に入りのお洋服や靴、家具へのダメージを軽減してくれるかもしれませんね。
その他、お子さまがいらっしゃるご家庭ですと、五月人形や雛人形といった大切にしたい節句に応じたアイテムをお持ちの方もいらっしゃると思います。出し入れが容易ではないアイテムだからこそ、住む部屋が通気性に優れているかどうかは、お部屋選びの重要な点の一つになるでしょう。
1.3 お部屋を広く使える!
マンションのお部屋見学の際に綺麗な四角の部屋ではなく、角が出っ張っているのを見たことはありませんか?
その出っ張りは『梁』と呼ばれるものですが、木造アパートでは構造上、梁を作る必要がないのでお部屋をより広く使うことができます。また、壁一面を使用してホームシアターを映したり、壁一面に本棚を作ってみたり、、とおうち時間を満喫できる要素も兼ね備えていますね♪
「あの出っ張りがなければ上手く配置できるのに・・・」と家具の配置に悩んだり、諦めたりすることなく過ごしたいものです。
毎日を過ごすお部屋での楽しみを増やしてくれたり、家具や家電の配置もしやすい間取りが多かったりといった点は木造アパートのメリットの一つです。
2 :木造アパートのデメリットとは?
2.1 防音性が低め
木造アパートは通気性がいい分、音が少し通りやすいので鉄骨造などと比較すると音が響きやすい傾向があります。
そのため、お隣の部屋の音が聞こえてきたり、自分の生活音がお隣の部屋に聞こえていたりする可能性もあります。
少しでも防音性に対するリスクを減らすには、「防音対策がされているか」、「音によるトラブルが過去に起きていないか」を管理会社に確認する。または、「最上階の角部屋を選ぶ」等の対策があります。
しかし、「音が全く聞こえない」、「音を響かせない」という音が全くない状況を選択することは、木造アパートに限らず、集合住宅にお住まいになるからには難しいかもしれません。
2.2 エアコンの効きが弱い
木造アパートは、壁や柱の間に通気性を良くするための隙間があるため、エアコンの効きが弱い傾向があります。
そのため、夏の暑さや冬の寒さが苦手な方は注意が必要です。
また、エアコンの効きが悪いと感じて設定温度を頻繁に変更したり、長時間使用すると電気代が上がってしまうことも。電気代などのコスト面を考えると、『サーキュレーターを使用する』といったプラスアイテムを講じてみることを視野に入れたほうがいいかもしれません。
これについては、2021年9月以降から電気代の高騰が始まり、ピークだった2023年1月と比較すると値下がりしてきていますが、それでも高騰前と比べるとまだまだ高値です。木造アパートならではの対策でなくとも、価格高騰に応じたプラスアイテムを取り入れることが自ずと必要になってきていますよね。こちらのコラムにて「賃貸でもできる!効率的な暑さ対策」を紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
2.3 火事の心配がある
木造は「木」を使っているので燃えやすいイメージがありますよね。
火事は木造アパートだけでなく鉄筋コンクリート造や鉄骨造にもつきもの。
燃えない素材とされている鉄筋コンクリート造や鉄骨造の場合は、高温になると強度が保てずに、曲がってしまうこともあります。そうすると熱に耐えられなくなった建物が倒壊してしまう恐れもあると言われています。
しかし木造アパートの場合、木の表面が焼けても、芯の部分まではなかなか燃えないようになっています。さらに、木には水分も含まれているので、全てが燃え尽きるまでには時間がかかり、鉄骨造と比較すると火事の時にすぐに倒壊してしまう可能性が低いです。そのため、万が一火事になってしまったとしても、火事に気づき逃げる時間は確保しやすいと考えられます。
また、最近では「木3共(木造3階建ての共同住宅)」と呼ばれる耐火構造のアパートも増えてきているので、そちらを選ぶとより安心できるかと思います。
■木3共とは
①主要構造部を1時間準耐火構造とすること
②建物の周囲に幅員3mの通路幅を設けること
③避難上有効なバルコニーを設けること
④3階の住戸の開口部は防火設備であること
3 :自分でできる防音対策は?
色々と比較・検討したうえで木造アパートを選んだ方、また、現在ご入居中の方でも音の問題にお悩みの場合もあるかもしれません。
もし、そのような場合でも自分でもできる防音対策をお伝えしますので参考にしてみてください。
・家具にキャップをする。
テーブルや椅子を引きずらないように心掛けるのも大事です。
・洗濯機や冷蔵庫は使用時間に注意する。
防振・消音マットなどを敷くのも効果的です。
・掃除機や給排水音(入浴やシャワー)の時間帯に注意する。
早朝・深夜の利用を控えるようにしましょう。
・壁や床に防音シート、防音マットや絨毯を敷き詰める。
賃貸アパートの場合は両面テープを使うと退去時に剥がすこともできるので安心です。
また、絨毯は厚みがあってクッション性の高いものを選ぶとより効果的です。
・ヘッドフォンや耳栓をする。
周囲の騒音を気にすることなく、読書や睡眠に集中しやすくなります。
上記の他にも、防音対策についてまとめたコラムがあるのでこちらも参考にしてみてください。
4 :幸手市周辺で賃貸アパートをお探しの方へ
以上、木造アパートのメリット・デメリットをお伝えしました。
木造アパートにはデメリットもありますが、木造アパートならではのメリットも多くありますので、「お部屋でどのように過ごしたいか」「どんなお部屋が自分に合っているのか」といった点を含めて、エリアや予算等の希望条件に合わせたお部屋探しの参考になれば幸いです。
こちらのコラム内で木造って住みやすい?どんな特徴があるの?という内容も掲載しております。ぜひ併せてご覧ください。