幸手市で賃貸アパート探し〜鉄骨造のメリット・デメリット~
幸手市周辺で賃貸アパートを探すときの条件として、『間取り』や『駅からの近さ』に注目される方は多いと思います。『構造』についてはどうでしょうか?以前、『木造賃貸アパートの特徴~音が響きやすいって本当?~』のコラムで木造アパートについてお伝えしましたが、幸手市周辺の賃貸アパートのなかで木造に次いで多い『鉄骨造』にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
今回は『鉄骨造』のアパートにスポットを当ててメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います!
目次
1:鉄骨造とは?
前回、『賃貸アパートの地震対策』のコラムの中で建物の構造の特徴について触れましたが、鉄骨造は鉄骨の厚みによって軽量鉄骨造と重量鉄骨造に分類されます。
1.1:軽量鉄骨造
軽量鉄骨は一般的に厚さが6mm以下の鋼材を使用する構造です。主に2階建てのアパートや戸建てを建てる際に用いられます。
軽量鉄骨造りでよく使われる工法のプレハブ工法という建築方法では、建築に使う部材を大量生産可能な規格化されたものを使用するので、品質は違いもなく安定していて一定の水準を保つことができます。
また、建築現場で部材を組み上げるだけで済むため、材料費や人件費を抑えられるので建築にかかる費用がカットされることで、軽量鉄骨の賃貸アパートは入居者にとっては家賃相場が安くなることも。
一般的に大手ハウスメーカーが呼ぶ「鉄骨造」は軽量鉄骨を指していることが多いです。
1.2:重量鉄骨造
重量鉄骨は一般的に厚さが6mm以上の鋼材を使用する構造です。主にマンションや高層ビルなど3階建て以上の建物を建てる際に用いられます。
軽量鉄骨より鋼材に厚みがあるため、強度が高く耐久性・防音性に優れています。さらに、柱の数が少なくすむことから間取りの自由度が高いことも特徴です。
2:鉄骨造のメリット
ここでは賃貸アパートで使用される軽量鉄骨のメリットをお伝えしていきます。
2.1:品質が安定している
プレハブ工法は建材の質や建物の出来上がりが職人の腕に左右されないため、軽量鉄骨造はクオリティが安定するというメリットがあります。木造の場合、自然素材であるため品質にバラツキが出やすく、また職人の腕によって出来が左右される可能性も。
2.2:耐震性が高い
鉄骨造は基礎部分の構造が頑丈であり、地震のエネルギーを鉄骨が吸収することで揺れに耐えられる仕組みとなっています。鉄骨は折れにくい素材なので、揺れを感じることがあっても倒壊する危険性は少ないです。
2.3:耐久性が高い
鉄骨造は木造と違いシロアリなどによる害虫被害を受けにくいこともメリットです。
また、不動産の減価償却費用を計算する際に用いられる軽量鉄骨造の「法定耐用年数」は、厚さ3mm〜4mmで27年、厚さ3mm以下で19年とされています。木造住宅の耐用年数は22年です。ただし「法定耐用年数=建物の寿命」ではないため、アパートの周辺環境やメンテナンス次第では耐用年数よりも長く住むことができるので参考程度に。
3:鉄骨造のデメリット
ここでは賃貸アパートで使用される軽量鉄骨のデメリットをお伝えしていきます。
3.1:断熱性・通気性
軽量鉄骨造で使用する鋼材は調湿・吸湿性能がないため、室内の温度や湿度が外気からの影響を受けやすいというデメリットがあります。木造に比べると通気性と断熱性が良くないので、夏は暑く、冬は寒くなりがちです。また、気密性が高いため湿度を下げることができず、結露が発生しやすいです。
3.2:防音性
鉄骨造と聞くと防音性能が高いとイメージするかもしれませんが、実際の防音性能は木造と変わらないと言われています。防音については床や壁の材質が大きく影響します。柱や梁が鋼材になっているだけの軽量鉄骨造では高い防音性能は期待できないので注意しましょう。
防音対策については『アパートの音漏れ!〜取り入れ簡単な防音対策をご紹介〜』のコラムを参考にしてみてください。
3.3:家賃
同じ条件の木造の賃貸アパートの家賃と比較すると、若干高めに設定されています。
鉄筋コンクリート造に比べると低めですが、木造よりも材料費がかかり、さらに工期も比較的長めなので、その分家賃が高くなってしまいます。
4:鉄骨造を選ぶときのポイント
ここでは鉄骨造の賃貸アパートを選ぶときのポイントをお伝えしていきます。
軽量鉄骨造のデメリットである防音性の低さにより騒音トラブルに発展するような物件は避けましょう。
4.1:内見時は音の響きを確認しよう
以前、『ここを押さえよう!〜アパート内見時の要チェックポイント4選〜』のコラムにて内見時のチェックポイントをお伝えしましたが、軽量鉄骨造の賃貸アパートは防音性が高くないため、内見する際には音の響きについてチェックしておきましょう。
お部屋で手をたたいて音の響きを確かめてみたり、壁を軽く叩き高い音がした場合は中が空洞で壁が薄い可能性があります。
4.2:近隣の住人の状況を確認しよう
近隣にどのような人が住んでいるのか確認しておくことも重要です。
普段、聞きなれない音は人によっては不快に感じる場合もあります。特に、小さなお子様がいる方やペットを飼われている方がいる場合は、音や声に悩まされる可能性も。また、ご自身が小さなお子様やペットと暮らす場合は隣人とトラブルに発展する恐れもあります。
ただし、個人情報にあたるため不動産会社から住人について詳細を教えてもらうのが難しい場合は、過去に騒音トラブルがなかったか確認してみましょう。
5:まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『鉄骨造』の賃貸アパートのメリット・デメリットについてお伝えしました。
木造と比べてみると家賃や防音性についてはあまり変わりがありませんが、耐震性が高いです。また、鉄骨造は気密性が高いので虫の出現率が低くなるので、虫が苦手な方は構造にも着目してみると安心かもしれませんね。